ガイド検索・集客
読者と検索エンジンを迷わせない多言語サイトの始め方
翻訳、URL、言語切り替え、canonical、hreflangを一つの公開工程として整えます。実在する同等ページ同士を結ぶことが基本です。

このページの内容
多言語サイトは、翻訳記事を集めるだけでなく、それぞれの言語で使えるサイトとして公開します。各言語には、安定したURL、分かりやすいナビゲーション、同じ内容の別言語版へ確実に移動する手段が必要です。検索向けの注釈は、存在しない翻訳を約束するのではなく、実際のページを説明するものにします。
まず、読者と編集の工程を決めます。維持できる言語は何か、誰が各言語版を確認するか、原文の訂正をすべての翻訳へどう反映するかを整理してください。部分的な言語版を大量に並べるより、小さくても整合した公開の方が読者にとって使いやすくなります。
維持できるURL構造を選ぶ
Googleの多言語サイトのガイドは、言語版ごとに別のURLを使うことを推奨しています。閲覧者のブラウザ設定やCookieに依存せず、その言語版へ直接リンクできるようになります。
小規模な媒体では、言語別サブディレクトリが分かりやすい構成になります。仮定の例として、英語記事がhttps://example.com/articles/hosting-checklist/、フランス語版がhttps://example.com/fr/articles/hosting-checklist/という形です。これらは例示用のURLであり、公開したりサイトマップに加えたりするページではありません。
この例で英語のスラッグを共通にしているのは、運用上の選択です。Googleは現地の言語を使うURLにも対応しており、英語スラッグはSEOの普遍的な必須条件ではありません。読者と公開システムに合うルールを選び、一貫して適用してください。
言語を対象にすることと、国を対象にすることを区別します。フランス語は必ずしもフランス、スペイン語は必ずしもスペインを意味しません。国ごとに利用可能な商品やサービスが異なるなど、内容に必要性がある場合に地域を分けます。役に立つ違いがない言語・地域版を、形式だけで増やさないでください。
元となる記事には、安定したコンテンツIDを1つ割り当てます。各言語のタイトル、スラッグの対応、原文バージョン、状態をそのIDに関連付けて保存します。編集者が見出しを変えた後に、英語記事に対応する日本語記事をタイトルの一致だけで探す必要がなくなります。
読者が触れる部分をすべて翻訳する
記事はページの一部分にすぎません。ナビゲーション、説明文、ボタン、フォームのエラー、画像の説明、検索結果や該当項目がない場合の表示も翻訳します。送信に失敗した理由や次のリンク先を理解するために、読者が言語を切り替えなければならない状態を避けてください。
根拠を変えずに、言い回しと検索意図を現地の言語に合わせます。日付、バージョン番号、通貨、利用資格、不確実性は原文と一致させます。ある国だけで利用できるサービスは、翻訳したからといって対象地域が広がるわけではありません。
実際の内容でレイアウトを確認してください。ドイツ語のラベルは英語より横幅が必要になることがあり、日本語には適切な折り返しと読了時間の扱いが必要です。カードを整えるためだけに、重要な条件を短縮してはいけません。
W3Cの言語ガイドで説明するページの言語宣言を使います。言語に応じた処理とアクセシビリティに役立つものです。別の言語版を結ぶ検索向けの注釈とは別の役割があり、画面に見えるページの言語を反映する必要があります。
インターフェースと記事の確認は、一緒に行います。翻訳が正確でも、周囲のテンプレートが古い記事を速報と表示したり、金額から通貨を落としたりすれば、読者を誤解させることがあります。
canonicalとhreflangの役割を分ける
canonicalは、重複または密接に関連する候補の中で、優先するURLを示します。hreflangは、言語や地域の異なる版を結びます。英語を先に書いたという理由だけで、実際に翻訳されたすべてのページのcanonicalを英語版に向けてはいけません。
Googleの正規URLのガイドは、同じ言語のページが存在する場合、その言語内の正規ページを指定するよう説明しています。完全な翻訳ごとに公開先URLが1つあるなら、一貫した自己参照canonicalが基本になります。同じ言語の重複は意図を持って処理し、テンプレートから矛盾する指定が出ないようにしてください。
Googleのローカライズ版の資料では、代替ページの完全なURL、自分自身の指定、相互の関係が必要です。対応関係は、参加する各言語版で正しくなければなりません。翻訳されたホームは、未翻訳の記事と同等の代替ページではありません。
注釈を生成する方法は、維持しやすいものを選びます。GoogleはHTML、HTTPヘッダー、サイトマップに対応していますが、3つすべてを実装しても検索上の追加メリットはありません。言語切り替えに使うものと同じコンテンツレコードから対応表を生成し、別々の一覧がずれていかないようにします。
x-defaultは、指定に一致しない言語への代替先を示すために使えます。翻訳を作るものでも、すべての訪問者がそのページに送られることを約束するものでもありません。代替先は意図を持って選び、アクセス可能に保ちます。
読んでいる場所を保ったまま切り替えられるようにする
認識しやすい言語名を表示し、同等の公開済み記事がある場合はそこへリンクします。ガイドの途中で言語を変えた読者が、突然別言語版のホームへ移動することがないようにしてください。
推定した所在地で言語を強制的に切り替えることは避けます。海外にいる人が普段の言語を希望することもあり、IPアドレスだけでは読者の好みは分かりません。Googleも、言語の自動リダイレクトによって、一部の版にアクセスできなくなる場合があると注意しています。
翻訳がない場合は、同等ページへのリンクを省くか、別の移動であることを明示して別の行き先を案内します。選択肢を埋めるためだけに、フランス語URLで英語記事を表示し、フランス語と表示してはいけません。
下書きや保留中のページは、公開用の代替ページ対応表に含めません。プレビューでは確認者に予定の関係を示せますが、本番サイトでは、実際に利用でき、インデックス登録の対象にふさわしいページだけを示します。
一連の動きを試し、関係を保つ
公開前に、実際の記事をすべての言語版でたどってください。直接開き、言語を切り替え、関連記事を開き、一覧に戻ります。タイトル、画像の説明、URLの移動先、実際に出力されたcanonicalと代替リンクを確認します。
翻訳の追加、削除、リダイレクトの後にも同じ確認を行います。事実の訂正で英語原文が変わった場合は、どの言語版を見直す必要があるか記録してください。原文が重要な点で変わったのに、翻訳を黙って最新扱いし続けてはいけません。
言語版ごとの問題に気付ける程度に、分けて状況を監視します。ある言語のテンプレートの誤りが、サイト全体の合計では見えなくなることがあります。アクセス減少のガイドは、そのような変化を絞り込む方法を説明しています。Bingのトピック分析のような新しいツールは見つけられ方の背景を補いますが、正しいページと動くリンクの代わりにはなりません。
読者がその言語版を理解し、ページを移動し、誤った場所へ送られず別の言語を選べる状態になれば、公開の準備が整います。hreflangは、その構成を支えるものです。構成をつくる作業そのものを代わりに行うわけではありません。
英語の原文から翻訳しています。
一次資料
- 多言語サイトのガイドdevelopers.google.com
- W3Cの言語ガイドwww.w3.org
- 正規URLのガイドdevelopers.google.com
- ローカライズ版の資料developers.google.com


