ガイド検索・集客
サイトのアクセス減少を調べる方法:全面改修の前に確認すること
計測の不具合、インデックス登録、季節性、実際の検索流入の減少を切り分け、根拠に合う最小限の修正を選びます。

このページの内容
アクセス数が減ったら、何が、いつ減り、計測が今も正常に動いているかを確認するところから始めます。アクセス解析の合計値が下がっただけでは、検索エンジンがページの評価を下げたとは分かりません。実際に訪問者が減ったのか、タグが壊れたのか、レポートが変わったのか、複数のことが重なったのかを切り分ける必要があります。
目的は、新たな変数を増やす変更を行う前に、問題の範囲を狭めることです。元の根拠を保存し、影響した部分を特定して、裏付けのある説明に対応する最小限の行動を選びます。
まず、公平に比較できる条件をそろえる
減少に気付いたレポート、期間、フィルターを保存してください。指標も、Google検索のクリック数、記録されたサイトのセッション数、ニュースレターからの訪問数など、具体的な言葉で書きます。これらをすべて「トラフィック」とひとまとめにしないでください。
同じ長さの完了した期間を比べ、曜日の違いを考慮します。平日に利用が多い媒体が、週末と忙しい平日2日間を比較すると判断を誤りかねません。レポートのタイムゾーンを確認し、まだ終わっていない1日を確定値として扱うことは避けます。問題が最近始まった場合は、計測サービスが最新データを暫定値としているかも確認してください。
次に、読者としてサイトを開きます。ホームと、以前よく読まれていた記事を表示できますか。リンクは動きますか。同意の選択やログイン画面が、本文への到達を妨げていませんか。目に見える不具合があれば、順位について長く推測するより先に対応します。
公開変更、移行、計測の変更、同意設定の変更、障害、通常と異なる編集上の出来事を簡単な時系列にまとめます。日付の一致は手掛かりであり、証明ではありません。その変更と影響を受けた動作を結び付けられるまでは、原因候補として扱います。
記事を書き換える前に計測を確認する
利用できる場合は、互いに独立したデータを比較します。Search Consoleのクリック数はGoogle検索上の活動を示し、アクセス解析のイベントは設置した計測が収集した内容を示します。合計は一致する必要がありません。同じ数になることを求めるより、変化のパターンや途切れた箇所を探します。
Google Analyticsを使うサイトでは、DebugViewでデバッグセッションからのイベントを確認できます。Googleは、プライバシー制御や同意設定がイベントの表示に影響する場合があると説明しています。グラフを動かすためだけに同意設定を弱めず、関係する許可状態でテストしてください。
減少が集中するページを確認します。ホームではタグが動いていても、新しい記事テンプレートに入っていない場合があります。正しいプロパティにイベントが届いているか、最近のフィルターで必要な訪問を除外していないか、レポートの表示が変わっていないかを確かめます。
仮定の例を考えてみます。記事テンプレートを公開した後、記録上のセッション数が急減した一方、同じ記事へのGoogleクリック数はおおむね安定していました。このパターンなら、計測とページ配信を先に調べるのが合理的です。ただし、どちらかが原因だと証明されたわけではなく、記事を削除する根拠にもなりません。
テスト結果は公開変更の記録と一緒に残します。タグの欠落を見つけた場合は修正し、レポート上の欠測期間を記録してください。そもそも収集していないデータを、過去のアクセス数が復元できたかのように示してはいけません。
検索流入の減少を、調べられる範囲に絞る
Googleのクリック数も減っている場合は、Search Consoleの検索パフォーマンスレポートで、ページ、クエリ、国、デバイス、検索タイプを比較します。比較対象の範囲をそろえ、1つの切り口ずつ変更してください。
減少した実数がどこに集中しているかを探します。小規模サイトでは、以前よく読まれていた1本の記事が全体の数字を大きく左右することがあります。1ページの変化にサイト全体で対応すると、時間を浪費し、今も読者に役立つページを乱すおそれがあります。
影響する範囲のクリック数を、表示回数とクリック率と比較します。表示回数も減った場合と、表示回数は安定しているのにクリック数が減った場合では、調べるべきことが異なります。掲載順位は背景情報になりますが、サイト全体の平均にはクエリ構成の変化が隠れる場合があります。集計値を診断結果にする前に、比較できるページや問いを見てください。
技術的な手掛かりとして、影響するURLと関連するインデックス登録レポートを確認します。Googleのトラフィック減少のガイドは、クロール、インデックス登録、セキュリティ、レポートの問題などを可能性として挙げています。実際のアクセス障害、意図しない除外、正規URLの変更を探してください。
除外されたURLをすべて不具合と解釈することは避けます。意図的なリダイレクトや重複ページなら、想定どおりの場合があります。本来の目的を果たす正しいページが利用でき、適切に対象になっているかを確認します。多言語サイトでは、言語とURLの構成も点検対象に含めてください。
需要の変化と、検索での見え方の変化を分ける
イベントのガイドは、イベント終了後に訪問が減ることがあります。季節性のあるテーマは、ページが今も役に立っていても減少する場合があります。すべてのページが一緒に伸びるはずだと考えず、影響するテーマを過去のパターンや適切な需要の指標と比べます。
対象の問いと地域について、現在の検索結果を確認してください。読者が必要としているものは変わりましたか。自分のページは、今知りたいことを扱っていますか。実際に見えた内容を記録し、1回の検索結果をすべての利用者に共通するものとして扱わないでください。
時期が関係する場合は、公式の障害情報や更新情報を確認します。その存在は出来事があったことを示しますが、自サイトへの因果関係までは示しません。同様に、Bingのトピック表示のようなAI引用レポートは、情報が見つけられる過程の別の部分を測っています。訪問の根拠の代わりにはできません。
評価できる修正を選ぶ
次の行動は、検証できる判断として書きます。欠けたタグを戻す、誤って加えた制限を直す、壊れたリンク先を修復する、問いに答えなくなったページを更新する、といった内容です。その行動が妥当だと判断できる根拠も示してください。
可能な範囲で、関係のない変更は分けます。公開変更の時刻、影響するURL、その後に行った確認を記録してください。そして、適切な長さの完了した期間で、同じ指標と同じ範囲を見直します。回復率や回復期限を約束することは避けましょう。
原因が不明のままなら、作業メモにもその不確実性を残します。調査の成果が、より狭い問いと信頼できる計測の基準になることもあります。下がった線を1本見て全面的に書き換えるより、その方が次の判断を支える確かな土台になります。
英語の原文から翻訳しています。
一次資料
- DebugViewsupport.google.com
- Search Consoleの検索パフォーマンスレポートsupport.google.com
- トラフィック減少のガイドdevelopers.google.com


